健康ブームが到来して何年経つのでしょう。現代では多くの人々が健康に関する様々な品物や情報に関心を寄せていらっしゃいます。例えば、健康食品、健康器具、健康づくりに関連する体操、健康ウォーキングなど、「健康」と名付けられた商品は数多く氾濫しています。
 そもそも「健康」とは何だと思われますか?疾患のない状態、ケガや病気をしない強靭なカラダ。
確かにそれも「健康」のひとつだと思いますが、私の考える「健康」とは、笑いの絶えない生活を日々送れていることが正にそうではないのかと考えます。

 世界保健機関(WHO)では、健康の定義を「身体的、精神的および社会的良好の状態」としており、「単に疾病又は病弱でないということではない」と付け加えています。
つまり、病気をしてないから「健康」という訳ではなく、心も身体も充実している状態こそが「健康」というふうに考えられているのです。

「病は気から」。最近は特にこの言葉を実感させられます。これまでの患者さんを振り返ってみますと、
実は気持ちが前向きな方ほど臨床の場では、ケガの治るスピードが早いのです。この前向きな方々の大きな共通点は、皆さん一様に普段から素敵な笑顔をされています。逆に治りが少々遅い方は、少し暗い表情をされていて、
「仕事がツライ」「ツイてない」などと沈んでおられる方が多いようです。

 免疫学の安保 徹(あぼ とおる)教授は、「笑顔は免疫力を向上させ、ガン細胞を攻撃する力を助ける」という医学的結果を発表されました。「笑う」という行為はNK細胞というガン細胞と戦う免疫力を上げるだけではなく、さらには病気の原因ともさせる自律神経の不調和にも改善効果があるようです。

 そこで私は皆さんに、普段からよく「笑う」ことをお勧めします。笑うことでカラダの免疫力が上がり、笑うことで自律神経の均衡がとれ、笑うことで周りも幸せになれる。ストレスも晴れ晴れ。病気に負けない前向きな気持ちで治癒力を備えたカラダ作り。「笑う」という素晴らしい健康法です。
 皆さんが最近大きな声でお腹をかかえるほど笑ったのはいつですか?笑いジワなど気にせずに、毎日笑顔で過ごせることが、これ一番の「健康」だと思います。